海族が海賊に
2013年 頃から、
アフリカのソマリア沖で 「海賊船」 が多発している事が国際問題になって来ました。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%B2%96%E3%81%AE%E6%B5%B7%E8%B3%8A
ソマリア沖は、世界各国の海運業においても重要な航路であるが、物資運搬のコンテナ船、エネルギー運搬のタンカー船などが海賊船に襲われることが、世界各国の経済を大きく揺れ動かしているようです。
そうした、海賊船対策に使用する保険や警備などにより、世界貿易コストが180億ドル押し上げられており、世界銀行の報告書では‥・‥といった費用に関する問題も生まれ、なかには こんな文も見られた。
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また、喜代村の社長である木村清がこの海域がキハダマグロの良い漁場であることに目をつけ、海賊らをはじめとした現地の住民に漁船を与えたうえでマグロ漁の方法を教え、さらにソマリア国内にマグロの流通設備を整えた結果、海賊からマグロ漁師などへの転向も進んだ。
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海賊たちはもともと漁業に従事していた漁民であった者が多い。モハメド・シアド・バーレ政権時代には欧州や日本がソマリアの漁船や漁港の整備に対して援助を行っていた。マグロなどソマリア船の漁獲のほとんどは、魚を食べる習慣の少ないソマリア国内ではなく海外への輸出へと回し、外貨獲得の手段としていたが、1991年のバーレ政権崩壊後は内戦と機能しない暫定政府 (無政府状態) が要因で魚の輸出が困難となった。さらに、管理のされていないソマリア近海に外国船、特に欧州の船団が侵入して魚の乱獲を行ったため、漁民の生活は一層困窮した。
1990年代に軍部と欧米の企業が結んだ「沿岸に産業廃棄物の投棄を認める」という内容の条約に基づき、産廃が投棄されるようになる。そのなかに他では処理が難しい放射性物質が多量に含まれていたため、漁師を中心とする地域住民数万人が発病。地域住民の生活を支えていた漁業もできなくなった。この結果、困窮した漁民がやむなく自ら武装して漁場を防衛するようになり、一部が海賊に走ってそれが拡大したものとする分析がある。
⇔ しかし他方では、
高速船の使用・武装の程度・訓練状況に見られる海賊の態様は漁民の困窮とかけ離れたものであり、海賊達が外国メディアにインタビューを受ける際に、自らを生活に困窮した元漁民と称して同情を引きだし自らの行為を正当化するための組織的な宣伝によるもので、最初から武装集団が海賊を始めたという意見もある。この見解によれば、海賊は元漁民であるとされ極めて良く組織化されているが、もともとはプントランドの有力氏族がイギリスの民間軍事会社ハートセキュリティ社の指導の下で創設された私設海上警備隊の構成員であるとされ、この組織がアフガニスタンから流入する麻薬や小火器をパキスタンカラチ港からインド洋・ソマリアを経由し他のアフリカ諸国やイエメンに対して密輸しており、この密輸組織がやがて海賊化した経緯があるという。

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一概に 「海賊」 といっても、
普通の海人が 「海賊」 になった場合 (ケース) と そうした情報を利用した 「海賊」 もいるという。
とにもかくにも、
2系統の 「海賊」 を生んだのは『大国』であるので、 「海賊」 を捕まえるだけでなく 「海賊」 を生まない環境作りも問題になっています。
なかでも、
「海賊」 に仕事をさせて 「海賊」 を無くすという環境作りは、とても興味をそそりました。