ある日、
TV コマーシャルの中で、「父さんの Yシャツ 衿元 (首もと) の汚れが落ちない」‥と、母さんが不満を言うCM が流れていました。
汚れが落ちない‥と、いう事は「染まっている」事を意味しています。そのため、父さんはどこかで染色をしていた思われます。
その父さんは、汗 (皮脂と蛋白質) を空気 (酸素) に触れさせ→「酸化作用」により染色をしていました。*酸化とは、さまざまな「物質」が空気中の「酸素」と結合して化学反応を起こした場合を意味するといいます。
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酸化=酸素加わる→水素減る (陽イオン増し陰イオン減る) →『+』作用
⇔
還元=酸素減る→水素加わる (陽イオン減り陰イオン増す) →『-』作用
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例えると、木材 (物質) と何かが空気 (酸素) と結合して燃焼 (化学反応) する事も酸化作用という。よつて、染色、燃焼、結婚など‥「酸化」作用といい、反対に ⇔ 脱色、消火、離婚など‥『還元』作用 といいます。
TV コマーシャルの中、
父さんは『+作用』→染色 (酸化作用) ⇔ 母さんは『-作用』→洗濯 (還元作用) をしていた事になります。
ー(・・?ー・ー
例え話は長くなりましたが、
木綿の綿糸を染色する事にしました。
↑木綿の綿糸です↑
絹糸 (蚕の糸)、羊毛など‥動物繊維は、蛋白質 (タンパクしつ) が多く含まれているので良く染まります。ところが ⇔ 麻糸、綿糸など‥植物繊維は、蛋白質が少ないので まったく染まりません。
蛋白質の少ない綿糸の染色をする前に、大豆の蛋白質を染み込ませる「豆汁下地」と タンニン酸を染み込ませる『タンニン下地』があります。
大概、「豆汁下地」は黄色系、『タンニン下地』は赤系統を染色する場合によく使用されていますが、必ずしもそうと限らづ、草木染料によつて相性があるようです。
正確にいうと、
「豆汁下地」は蛋白質そのものを綿糸に染み込ませる作業 ⇔『タンニン下地』は綿糸に含まれる 零細←わずかながらの蛋白質を呼び覚ます作業になります。
「豆汁下地」の大豆はよく見聞きし「安価 」⇔ 『タンニン下地』のタンニン酸はあまり見聞きせづ『高価』の傾向です。
「タンニン酸」は、強力なタンパク質凝固作用→ 蛋白質吸収作用→ 「収れん作用」を持っています。
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それでも「タンニン酸」とは?‥ 首を傾げる人もいるかもしれませんが、「タンニンさん」の あだ名は→『渋味ちゃん』と云われています。
『渋味ちゃん』を含む飲料水には、ワイン、紅茶、お茶 (カテキン) 、珈琲など‥食べ物には、マンゴー (うるし系) 、渋柿 (干し柿) など‥あります。
その中、濃く染まり「染色」によく使用されるのは、特に『柿の木、実』で、その他、ドングリ、矢車ぶし、松ぼっくり、など‥よいとされ、特によく染まる『柿の木』でも、甘柿よりも渋柿の方が『渋味ちゃん (タンニン酸) 』が多く含まれていると云われています。
タンニンさんについて→
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%B3
(’-’*)♪ 「タンニンさん」の正体は→『渋味ちゃん』でした。
タンニン酸の抽出方法は、「フィルター」を用いると簡単にできます。
↓ ↓ ↓ ↓
こんな感じで‥
渋味ちゃん (タンニン酸) を抽出します。
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そこで少し、問題が発生してきました。
特に、柿の木 (染料) によく染まるための「タンニン酸」が含まれている事が解りましたが ⇔ わたしたちの身の回りには、「柿の木」が存在しません。そして、『タンニン下地』のタンニン酸は ⇔「豆汁下地」の大豆と比較すると、高価‥ と、いう問題が発生してきます。
そこで !!わたしたちは 、
http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7097219.html ←「タンニン酸」を集めて蛋白質の少ない綿糸を染色する事にしました。