南方と北方の弥勒菩薩
その歌は、
カタカナで記すと「シャンプーと牛乳」の歌ようにも見えました。
今でも童謡として歌われています。
首里 (すい) の赤田という部落に、こんな歌がありました。
ー♪ー
赤田首里殿内 (あかたすんどぅんち)
黄金灯籠下ぎてぃ
うりが明かがりば
弥勒迎け (ミルクうんけー)
シーヤープー ♪ シーヤープー
ミーミンメー ♪ ミーミンメー
ヒージントー ♪ ヒージントー
イーユヌミー ♪ イーユヌミー
大国ぬミルク
我が島に いもち
浮かきぶせみしょり
ミルクゆがふ
ー♪ー
その歌は「シャンプーと牛乳」の歌ではなく、
シーヤープー (ふくよかなほっぺた)
ミーミンメー (福耳と目?‥)
ヒージントー (肘とヒジ)
イーユヌミー (手のひらを)
大国ぬミルク 我が島に いもち → 中国島 / ベトナム島 から弥勒 (ミルク) 様が我が島に来訪 (いら) して‥ という、
『弥勒世果報 (ミルクゆがふ) 』の歌、
「前の世」での 弥勒 (ミルク) 様の正しい行いが「この世」に結果として訪来する‥ という南方経由の弥勒信仰を意味していました。
ー・ー
その風習は、沖縄島・首里 (すい) の赤田という部落よりも南 → 八重山諸島に色濃く残り、
http://www.kt.rim.or.jp/~yami/hateruma/miruku.html
さらに南 → 台湾島、東南アジア、ベトナムなど‥ 南方経由の弥勒 (ミルク) 信仰であり、それぞれの国群、地域により、解釈もまた違うようです。
ー・ー
八重山諸島に「儀式」は秘密として色濃く残り、弥勒 (ミルク) 信仰の祭りが南方経由で伝わっているようです。
歌の中「大国ぬミルク 」という『大国』とは、中国島の北方よりも南方経由、ベトナム方面の経由であると云われています。
↑ 台湾島の弥勒菩薩‥
ふくよかな表情をした弥勒菩薩の化神として白い仮面をした弥勒 (ミルク) 様 →
弥勒 (ミルク) 様の化神が、七福神の来訪神・布袋 (ほてい) 様で、白い布袋様は、ほっぺたがふくよかな表情をしていらっしゃる。
ー(・・? ー・ー
ところは変わり、
↑京都は広隆寺の弥勒菩薩‥
弥勒菩薩はスマート、
南方と北方の弥勒菩薩‥
(・_・; いったいそれは、
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