南方と北方の弥勒菩薩

阿佐工房

2015年04月18日 08:26

その歌は、
カタカナで記すと「シャンプーと牛乳」の歌ようにも見えました。

今でも童謡として歌われています。

首里 (すい) の赤田という部落に、こんな歌がありました。


ー♪ー

赤田首里殿内 (あかたすんどぅんち)
黄金灯籠下ぎてぃ 
うりが明かがりば 
弥勒迎け (ミルクうんけー) 

シーヤープー ♪  シーヤープー 
ミーミンメー ♪ ミーミンメー 
ヒージントー ♪ ヒージントー 
イーユヌミー ♪ イーユヌミー 

大国ぬミルク
我が島に いもち
浮かきぶせみしょり
ミルクゆがふ

ー♪ー


その歌は「シャンプーと牛乳」の歌ではなく、
シーヤープー (ふくよかなほっぺた)
ミーミンメー  (福耳と目?‥)
ヒージントー  (肘とヒジ)
イーユヌミー  (手のひらを)

大国ぬミルク 我が島に いもち → 中国島 / ベトナム島 から弥勒 (ミルク) 様が我が島に来訪 (いら) して‥ という、

『弥勒世果報 (ミルクゆがふ) 』の歌、
「前の世」での 弥勒 (ミルク) 様の正しい行いが「この世」に結果として訪来する‥ という南方経由の弥勒信仰を意味していました。


ー・ー


その風習は、沖縄島・首里 (すい) の赤田という部落よりも南 → 八重山諸島に色濃く残り、




http://www.kt.rim.or.jp/~yami/hateruma/miruku.html

さらに南 → 台湾島、東南アジア、ベトナムなど‥ 南方経由の弥勒 (ミルク) 信仰であり、それぞれの国群、地域により、解釈もまた違うようです。


ー・ー


八重山諸島に「儀式」は秘密として色濃く残り、弥勒 (ミルク) 信仰の祭りが南方経由で伝わっているようです。

歌の中「大国ぬミルク 」という『大国』とは、中国島の北方よりも南方経由、ベトナム方面の経由であると云われています。


↑ 台湾島の弥勒菩薩‥

ふくよかな表情をした弥勒菩薩の化神として白い仮面をした弥勒 (ミルク) 様 →


弥勒 (ミルク) 様の化神が、七福神の来訪神・布袋 (ほてい) 様で、白い布袋様は、ほっぺたがふくよかな表情をしていらっしゃる。


ー(・・? ー・ー


ところは変わり、


↑京都は広隆寺の弥勒菩薩‥

弥勒菩薩はスマート、

南方と北方の弥勒菩薩‥


(・_・;  いったいそれは、


















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