阿佐工房のブログ

機織 (はたお) りの工房の お店を はじめる
てぃーだブログ › 阿佐工房のブログ › 染色 › 月桃染め

月桃染め

「豆汁下地」と「タンニン下地」をして『月桃染め』をした場合 ⇔ どちらが良く (濃く) 染まるのか?‥ 試して見ました。

月桃染め
「豆汁下地」は蛋白質が少ない綿糸に蛋白質を染み込ます作業で ⇔ 「タンニン下地」は綿糸に含まれる零細な蛋白質を呼び覚ます作業‥だと考えてみました。http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7099746.html

月桃染め
その結果‥ 蛋白質を染み込ます「豆汁下地」と ⇔ 蛋白質を呼び覚ます「タンニン下地」をした後→『月桃染め』をしたら‥ ほぼ同じ色になっ てしまいました。

月桃染め
染色時の季節や重ね染め、媒染剤など‥ 影響もあるようです。今回は期待外れ (ほぼ同じ色) の結果になってしまいましたが‥  どうにか ベージュ系 (ほぼストッキングの色) に染色をしてみました。

最初は、
月桃染め
http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7131922.html 「豆汁下地」をしていました。


ー・ー


ほぼ同じ色になったのですが、
今度は、「タンニン下地」の紹介をしてみます。

月桃染め
話し内容は前後していますが、主に八重山青木 (通称:ノニの木) の実 (み) を使用して「タンニン下地」をしてみました。http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7097219.html

月桃染め
八重山青木の実 (み) は →「ノニジュース」になります。染色の本には、八重山青木の枝・葉は黄みおびた「山吹色」、幹・根は赤みおびた「小豆色」‥と、載っていました。実 (み) の場合は‥という事で試してみました。

月桃染め
八重山青木 (ヤエヤマアオキ) の別名:あかまたのき、はてるまあおき、
英名:Indian mulberry 、
学名:Morinda citrifoIia 、
など‥名前があるといいう。

古くから、染料として用いられていました。
ポリネシアなど‥ 実は「ノニジュース」として『魔法の薬』など‥健康飲料に用いられていました。


ー・ー


八重山青木 (通称:ノニの木) には、学名にもなっている Morinda citrifoIia (モリンダシトリフォリア)  というポリフェノール (たくさんの効酸化物質) が含まれているといいます。

*「効酸化」とは『酸化を防ぐ』‥ という意味ですが ⇔ その、効酸化作用を持つ八重山青木の実を使用して → 染色 (酸化作用) を行う事にしました。

一まとめにすると、
ポリフェノールの一種がタンニン → タンニンの一種がカテキン → カテキンが酸化したものをタンニン → タンニンとは植物ポリフェノールの化合物の総称の事で、ワインの「ポリフェノール」、お茶の「カテキン」、柿の「タンニン」など‥すべて『渋味ちゃん』の事でした。http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7099746.html


ー(・・?ー・ー


Morinda citrifoIia (モリンダシトリフォリア) 、カテキン、 ポリフェノールなど‥ 名前が違うけど同じ?‥ タンニン酸 (渋味) だというふうに考えてみました。

その「タンニン酸」には、強力なタンパク質凝固作用→ 蛋白質の吸収作用→ 「収れん作用」を持っていました。どうやら、その「タンニン酸」には、蛋白質の収れん作用 (吸収作用) のみならづ、脂質、鉱物質 (銅、鉄、亜鉛など‥) → 金属類の収れん作用も持っているようです。


ー・ー


例えば、
お茶に含まれるカテキン (タンニンの1種) ≒ ポリフェノール (たくさんの効酸化物質) にも、蛋白質、脂質、鉱物質など‥ 収れん作用 (吸収作用) を持っている?‥ という事は   同時に『道連れ作用』を持っている事を意味しています。

お茶を飲むと→3大栄養素 (蛋白質、脂質、糖質) のほか → 5大栄養素 のビタミン類と鉱物質 (鉄分など‥) も『道連れ作用』を持っていると云われています。

月桃染め
栄養を「吸収する作用」と『排出する作用』を持っているのか?‥ 思えてきます。

あの時→ http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7131922.html  唾液 (アルカリ性) の消化液の次は→胃液 (酸性) の消化液の代用となる破壊 (はかい) を用いて「消化と吸収」を考えてみました。

その「消化と吸収」の作業のほか ⇔『必要と不要』 を分別する作業が隠されていました。


ー(・・?ー・ー


人の仕組み場合は、
腎臓 (じんぞう) という所で『必要と不要』の分別作業をしていました。

月桃染め
唾液 (アルカリ性) →胃液 (酸性) など‥ 通過した血液 (水分) は、 腎臓という濾過装置 (フィルター) みたいな所で1日170~180㍑ の原尿が作られ → 不要な約1% (1日1.5㍑ほど) の水分は尿菅→膀胱→排出されます。残りの血液 (水分) は、腎臓で濾過 (ろか) され再びリサイクル (再利用) されるといいます。

月桃染め
タンニン酸を含む「染液」集め場合も、

月桃染め
同じく 濾過装置 (フィルター) を使用して『必要と不要』を分別します。

月桃染め
ガーゼみたいな布で、

月桃染め
集めた「染液」の『必要と不要』を分別します。

月桃染め
「じ / 腎臓」→「に / 尿菅」→

月桃染め
「じ / 腎臓」→「に / 尿菅」→

月桃染め
↑こんな感じで‥

月桃染め
染液を抽出して再利用します。

月桃染め
主に‥ ノニの実で抽出した「タンニン下地」をしてみました。

月桃染め
タンニン下地の後 → 灰汁 (木灰の上澄み液) で色とめ した後 →

月桃染め
月桃染めに入ります。

月桃染め
今度は、月桃の染液で 「豆汁下地」と「タンニン下地」をした綿糸に『月桃染め』をしました。

月桃染め
タンニン酸が持つ 鉱物質→金属類など‥の収れん作用 (吸収作用) を利用して「みょうばん (アルミ) 媒染」= 金属媒染をしました。

月桃染め
結果は、ほぼ同じ色に‥

月桃染め
あの時→ http://asakobonobulogu.ti-da.net/e7031839.html と同じように、

月桃染め
機織りき 設置して、

月桃染め
織り進めます→

月桃染め
「月桃染め」の木綿半巾帯です。

月桃染め
話し内容は、前後している‥


ー(・・?ー・ー


月桃染め

『必要と不要』も‥

流して→ おいて→












  • LINEで送る

同じカテゴリー(染色)の記事
一年に1度の色
一年に1度の色(2016-04-08 12:07)

はつそめ
はつそめ(2015-01-06 00:38)

しぶみちゃん
しぶみちゃん(2014-12-27 00:46)

糸染めの下準備
糸染めの下準備(2013-11-21 00:22)


Posted by 阿佐工房 at 2015年01月10日   00:37
Comments( 0 ) 染色
[公開]
[非公開]
※管理人のみ管理画面から確認することができます。
[公開]
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
[公開]
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。